デイサービスとショートステイ

どちらも、要介護者と介護している家族のためのサービスで、
デイサービスが「通所(日帰り)」なのに対し、
ショートステイは「(短期間の)宿泊」になります。

介護保険が適用されますが、要介護と要支援のランクによって、負担額や利用日数が違います。また、食費、交通費、部屋代などは、別途必要になります。

【デイサービス】
 自宅から施設まで送迎してもらいます。食事、入浴、レクリエーションなどのサービスを受けます。介護している家族の時間を作る目的以外にも、要介護者が多くの人とコミュニケーションできる「社交の場」にもなっています。

【ショートステイ】
 連続する利用は、最長で1か月に30日間となっています。ただし、介護保険の限度額があるので、他のサービスを受けている場合はもっと短くなります。「生活介護」のほかに、「療養介護」もあり、看護や機能訓練といった医療的なサービスを受けられます。



居宅療養管理指導料

居宅療養管理指導とは、
通院が困難な場合に、医師、歯科医師などの専門家が自宅を訪問して、療養上の管理や指導を行います。

利用料金は、ポイント制で決まります。(以下に、目安を表示)

【医師、歯科医師】
 1回 500円(月2回まで)

 ※「医科診療報酬点数表」の在宅時医学総合管理料を算定する利用者の場合は、
 1回 290円(月2回まで)

【薬剤師】
 病院・診療所所属・・・1回 500円(月4回まで)
 薬局所属・・・1回 550円(月2回まで)

【管理栄養士】
 1回 530円(月2回まで)

【歯科衛生士】
 1回 350円(月4回まで)

【保健師、看護師、准看護師】
 1回 500円(半年に2回まで)

訪問介護と訪問看護

在宅介護をしている家庭などへの訪問サービスには、
訪問介護と訪問看護があります。

【訪問介護】
 ホームヘルパーが訪問して、日常の動作(食事、排せつ、入浴、移動・移乗など)を介助する「身体介護」や、日常生活(掃除、洗濯、買い物)をサポートする「生活支援」を行います。

【訪問看護】
 訪問看護ステーションから看護師や保健師が訪問して、闘病や療養している方へ、健康状態の観察やアドバイスをしてくれます。リハビリ(リハビリテーション)も含まれます。

介護保険で利用できる在宅サービス


【自宅利用】
・訪問介護(ヘルパー訪問)
・夜間対応型訪問介護 ※1)
・訪問入浴
・訪問看護(看護師訪問)
・訪問リハビリ
・居宅療養管理指導(医師、薬剤師訪問)

・福祉用具の貸与・購入 ※2)
・住宅の改修

【日帰り】
・通所介護(デイサービス)
・認知症対応型通所介護
・通所リハビリ(デイケア)

【短期間入所】
・短期入所生活介護(特別養護老人ホームなどへのショートステイ)
・短期入所療養介護(老人保健施設などへのショートステイ)

【その他】
・小規模多機能型居宅介護(「通い」「泊まり」「訪問」を提供するサービス)
・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
・特定施設での介護(有料老人ホームなど)

※1)要支援1、2の方は、受けられません。
※2)要介護度や身体の状態によっては、利用できないものもあります。

住まいのポイント再確認

在宅介護をしている住まいのポイントを見直してみましょう。

【家全体】
・一戸建てか、集合住宅か?
・持ち家か、借家か?
・部屋の数は?
・部屋の種類は、和室か、洋室か?
・窓、玄関の位置は?

【居場所】
・介護されている人の部屋は?
・家族のいる部屋は?
・廊下や部屋に障害物はないか?

【トイレ】
・トイレの位置は?
・和式から洋式になっているか?
・手すりなどを設置しているか?

【お風呂】
・お風呂の位置は?
・浴槽は埋まっているか?
・手すりや台を設置しているか?

【台所】
・台所の位置は?
・熱源は、ガスか、電気か?
・冷蔵庫や電子レンジの位置は?

【連絡手段】
・電話の位置は?
・ファックスはあるか?
・インターネットに接続できるか?

毎日、生活していると、その景色に慣れてしまうため、改めて住環境を見直してみる必要があります。
少しずつでも、生活からストレスを無くしていきましょう。
タグ:住まい

在宅介護支援

 高齢者や要介護者は、環境の変化にストレスを感じます。少しくらいの体調不良では、病院にさえ行きたがらない人も多いでしょう。家族としても施設に入れるより、住み慣れた家で快適に過ごしてもらいたいと思っています。しかし、介護する家族も仕事や急な用事で外出しなければならないこともあります。そんなときのために「在宅(居宅)介護支援サービス」があるのです。

 在宅介護支援サービスには、大きく分けて3つあります。

■ 自宅での生活を支援する「訪問」
 介助や生活支援を行ってくれる「訪問介護(ホームヘルプサービス)」の他に、「訪問リハビリテーション」、「訪問看護」などがあります。

■ 施設に通う「通い」
 特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどに日帰りで通うことができます。本人の心身の機能訓練ができるサービスです。家族が昼間、仕事などで外出している場合などに利用できます。

■ 施設に短期間泊まる「宿泊」
 短期間、特別養護老人ホームなどの施設に宿泊できます。また、家族などの介護者の留守以外でも、介護疲れの休息目的でも利用していただけます。家族が数日間の外出をする場合などに利用できます。

 急な外出などに備えて、地域のヘルパーステーションなどに問い合わせておきましょう。

家族介護慰労金とは

「要介護4」、「要介護5」と認定された高齢者を介護保険のサービスを利用せずに1年以上介護している家族に、慰労として年額10万円が支給されます。
※市民税非課税世帯であることなどの支給要件があります。

介護をすることになると、予想以上に出費が増えます。
できるだけ情報を集めて、生活に役立てたいものです。
お住まいの地方自治体(市区町役所)に問い合わせてみましょう。